はたらクラフト

アプリの切り替えは1日1,200回。ランチャーアプリでキーボード一発に

開発・運用の仕組み化

アプリやウェブサイトの切り替えを、1日に何回やっているか。意識したことはありますか。

研究で計測された平均は、約1,200回です。1回のロスは2秒強だから、誰も気づきません。

この記事では、切り替えをキーボード一発にするランチャーアプリについて、ロスの大きさを示す研究データ、私が5年以上使ってきた実例、無料で始める方法を解説します。

動画で見たい方はこちら。

働く人は1日1,200回、アプリやサイトを切り替えている

1回2秒のアプリ切り替えが年間5週間分の労働時間に積み重なることを示す図解

Harvard Business Reviewが2022年に公開した研究は、Fortune 500企業3社・20チーム・137人の働き方を最長5週間計測しました。

結果、働く人は1日平均で約1,200回、アプリやウェブサイトを切り替えていました。切り替え1回のコストは2秒強です。

1回なら誤差でも、積もると週4時間弱。年間では5週間分の労働時間、率にして約9%に達します。

問題は回数の多さより、1回が2秒と小さすぎて、誰も損失として数えないことです。

ランチャーアプリは、パソコン操作をキーボード一発にする

キーボード操作ひとつで検索窓が開き、四つの操作に分岐する仕組み

ランチャーは「起動するもの」という意味です。その名の通り、ランチャーアプリはパソコン上のあらゆる操作を、キーボードから一発で起動するアプリです。

私はAlfredというランチャーアプリを5年以上使っています。option+spaceを押すと、Googleの検索窓のような画面が開きます。

この検索窓から、次のような操作ができます。

  • アプリの起動
  • 登録したウェブページの起動
  • 電卓のような四則演算
  • シャットダウン・スリープ・再起動といったパソコン操作

よく使うアプリほど速く開ける

検索窓にアプリ名を入力してEnterを押せば、アプリが起動します。しかも、よく使うアプリほど少ない入力で候補の上位に出てくるようになります。

私はMacのメモアプリをよく使うため、「m」と1文字押すだけで、メモアプリが一番上の候補に来ます。

Alfredの検索窓にmと入力し、メモアプリが最上位候補に表示されている画面

私がメモアプリを開く手順は、次の3ステップです。

  1. option+spaceでAlfredを開く
  2. mを押す
  3. Enterを押す

ここまで1秒もかかりません。ランチャーアプリを使えば、アプリやウェブサイトの切り替えは、マウスの数倍のスピードでできます。

クリップボード履歴で、3ヶ月分のコピーを検索して貼り付ける

クリップボード履歴も便利な機能です。コピーした文字・画像・ファイルを、あとからキーワード検索して貼り付けられます。

私はcmd+Hで開けるようにし、保持期間は3ヶ月に設定しています。どちらも私のカスタム設定です。

Alfredのクリップボード履歴で「推論コスト」と検索し、コピーしたプロンプトが一覧表示された画面

よく再利用するのは、住所・電話番号・メールアドレス、AIでよく使うプロンプトです。キーワードを一部打つだけで、3ヶ月以内のコピーがすぐ出てきます。

ワークフローで、複数アプリの起動を1つの合言葉にまとめる

ランチャーに合言葉「aiboot」と入力すると、CodexとClaudeアプリが同時に起動する図

応用機能として、ワークフローがあります。複数のアプリやコマンド、プログラムを組み合わせて、一連の作業を自動化できる機能です。

私が実際に組んでいるワークフローは、例えば次の2つです。

  • aiboot と入力すると、CodexとClaudeアプリが同時に起動する
  • contentsupload と入力すると、Google ChromeでXの記事投稿画面・YouTubeのダッシュボード画面・Spotifyの投稿画面が同時に開く

後者は、ログイン済みの画面をChromeで開くためのワークフローで、その後の投稿作業はAIに任せています

作り方はAIに頼むだけ

ワークフローと聞くと難しそうですが、作り方は簡単で、Codexに頼むだけです。私は次のように依頼しました。

Alfredでaibootというキーワードで、CodexとClaudeアプリを起動するワークフローを作成して

Codexがパソコンを操作して、適切なワークフローを作成してくれます。

後述するRaycastで作る場合も、同じように作りたい内容を伝えれば作ってくれます。

今から始めるならRaycast。無料プランで十分

Raycast無料プランとProプランの機能比較

有名なランチャーアプリには、RaycastとAlfredの2つがあります。今から始めるなら、基本的にはRaycastでいいと思います。理由は2つです。

  • 無料プランで基本機能が充実している(アプリ起動・クリップボード履歴〔保持3ヶ月まで〕・スニペット・計算機・ウィンドウ管理など)
  • macOSに加えて、Windowsにも正式対応している(Windows 10〔21H2以降〕・Windows 11)

有料のProは月10ドル(年払いだと月8ドル相当)で、AI機能や複数端末の同期、クリップボード履歴の無制限化などが加わります。ただ、この記事で紹介した機能を使うだけなら、無料プランで十分です。

私がAlfredを使っているのは、使い始めた当時のランチャーアプリの最有力がAlfredだったからです。2つはできることがほぼ同じなので、乗り換えは検討していません。

まとめ:1日1,200回の切り替えを、キーボードに任せる

この記事の要点は次の通りです。

  • 働く人は1日約1,200回アプリやサイトを切り替え、年間労働時間の約9%を費やしている
  • ランチャーアプリを使えば、アプリやサイトの切り替えはキーボード一発で、マウスの数倍速くなる
  • クリップボード履歴とワークフローを使えば、コピーの再利用や複数アプリの起動も一発になる
  • 今から始めるなら、無料プランが充実してWindowsにも対応したRaycast

まずはRaycastを無料で入れて、普段よく使うアプリやウェブページを開いてみてください。マウスに比べていかに速く起動するかを、実感できるはずです。

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