AIで成果を出すための論理的思考力の鍛え方|ChatGPTで毎日テスト
AIを使ったうえで成果に差がつく要因は、AIの作業を決める人間側の考える力。具体的に言うと「論理的思考力」です。
この記事では、
- AIを使っても、論理的思考力が成果を左右する理由
- 論理的思考力の具体的な鍛え方
を解説します。
動画で見たい方はこちら。
論理的思考力が弱い人の打ち手はギャンブル

論理的思考力とは、物事がなぜそう言えるのかを筋道立てて考える力のことです。
具体例で説明します。たとえば、焼肉屋の売上が8月に急落したとします。考えられる原因は、
- 競合の出店
- 猛暑による外出減
- 近所の会社のオフィス移転
など、さまざまです。
論理的思考力が強い人は、原因の特定に必要な情報を集め、正しい原因を突き止めて、適切な打ち手を選べます。
論理的思考力が弱いと、広告や値下げなどの思いつく施策を手当たり次第に試すしかありません。時間もコストも浪費するうえ、結果は運次第なのでギャンブル同然です。
AIで価値ある成果を出すために論理的思考力が必要

AIができることはどんどん増えるので、あれもこれもと手を出したくなります。でも、自分の仕事や生活に役立つものでなければ、AIで生み出したものに価値はありません。
- AIに何をやらせるべきか
- AIの成果物が期待通りにならないのはなぜか
こういったことを考えるのは人間の仕事。上記のように、AIで価値ある成果を期待通りの品質で出すために論理的思考力が必要です。
コンサル用語の暗記や本ではなかなか身につかない

4CやSWOT分析のようなコンサル用語を知っても、実践的な論理的思考力は鍛えられません。
また、『イシューからはじめよ』や『ロジカル・シンキング』のような有名本を読んでも、論理的思考力を使いこなせるようには、なかなかならないです。
足りないのは、現実的な場面で論理的思考を日々実践する機会です。
AIに実践的な問題を1日1問出させる

AIを使えば、論理的思考力を鍛える機会をいくらでも作れます。日常生活や仕事で役立つ実践的な問題を、無限に作ってもらうことができるからです。
回答ごとに的確なフィードバックを得られ、自分の弱点と強みを把握できます。問題の難易度も、得意な分野は高く・苦手な分野は低く、成長に応じて調整してくれます。
最も手軽に問題を試すなら、ChatGPTに以下の指示をするだけです。
論理的思考力を鍛える問題を1問出してChatGPTのプロジェクト機能で手軽にトレーニング

ChatGPTの「プロジェクト」機能を使うと、論理的思考力をもっと効率的に鍛えられます。
プロジェクト機能とは、会話・ファイル・カスタム指示を1か所にまとめられるChatGPTの機能です。無料プランでも利用可能です。
ぼくは「論理的思考力トレーニング」というプロジェクトを用意しています。「テストをして」と指示すれば、問題が出題されます。問題の難易度は、過去回答をもとに設定されます。
実際のプロジェクト画面と出題された問題

ChatGPTのプロジェクトで実際に出た問題が以下です。
ある会社では、採用時の適性検査で「高得点」だった社員が、入社1年後の高業績者の70%を占めていました。社員全体に占める高業績者の割合は10%です。
人事部は「高得点者は高業績者になる可能性が高い」と判断し、今後は低得点者を原則不採用にする方針を提案しました。
この判断は妥当でしょうか。与えられた数値と矛盾しない具体的な人数例を使って反例を作り、方針決定前に最低限確認すべき情報を説明してください。
そのまま使えるカスタム指示の全文
ぼくがプロジェクトで使っているカスタム指示は以下です。
あなたは私の論理的思考トレーナーです。
目的は、現実の問題に対する推論の質を継続的に高めることです。
## 出題
「テストを出して」と言われたら、前置きなしの自由回答式で、仕事または日常生活の現実的なテーマの問題を1問出してください。
事実と推測、因果、条件、反例、仮説比較、確率、情報不足、問題の切り分けなど、異なる推論能力を偏りなく扱ってください。
同じ論理構造を続けず、難易度は文章量ではなく推論の深さで調整してください。回答されるまで答えやヒントは出さないでください。
## 評価
結論と推論を分けて評価し、必要なものだけ指摘してください。
* 良かった推論* 飛躍や隠れた前提* 有力な反例・別仮説* より強い考え方
特に断定については、成立しない反例がないか確認してください。
## 適応
過去の回答を基に出題を調整してください。
弱点は複数回の回答から判断し、時間を空けて別の題材で再テストしてください。安定した能力は難易度を上げてください。プロジェクト設定手順はChatGPTに聞くのがはやい
プロジェクト作成・カスタム指示の設定方法は、ChatGPTに聞くのがはやいです。たとえば、以下のように聞いてみてください。
ChatGPTプロジェクトの作成方法を教えてChatGPTのプロジェクトと同様の仕組みとして、ClaudeのプロジェクトやGeminiのGemもあります。
まずは1問、AIに論理的思考問題を出させる
この記事の要点は次の3つです。
- AI時代は、AIに何をやらせるかを決める論理的思考力で差がつく
- 論理的思考力は、コンサル用語の暗記や本1冊より日々の実践で鍛えられる
- AIを使えば、1日1問・フィードバック・難易度調整つきで鍛えられる
まずは、ChatGPTなどに「論理的思考力を鍛える問題を1問出して」と指示し、解いてみてください。価値を感じられたら、プロジェクト機能で仕組み化するのがおすすめです。
ながら聞きでAI活用・業務改善に役立つポッドキャストをSpotifyでも配信中です。
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