AIの成果物はCodexにレビューさせる|ミス・考慮漏れを潰す2ステップ
Claude CodeやCodexに仕事を任せると、一見きれいな成果物が短時間で出てきます。ただ、細部にはミスや考慮漏れが残りがちです。
そこでおすすめなのが、成果物の最終レビューを必ずCodexにやらせることです。手順はシンプル化と標準レビューの2ステップだけです。
この記事では、AIのミスの具体例と、レビューに使っている自作スキルの全文、そのまま試せるCodexによるレビュー手順を紹介します。
動画で見たい方はこちら。
賢いAIでも直し忘れと考慮漏れは残る

Claude Fable 5やGPT-5.6 Solといった最新のAIは確かに賢く、たいていの依頼を高い品質でこなします。
それでも、成果物のミスや考慮漏れはゼロになりません。よくあるのは次の2つです。
- 同じ内容が複数の場所に書かれていて、一部だけ直し忘れる
- 想定外の使われ方をしたときに、エラーや誤った結果につながる
コードは直っているのに、運用手順書は古いコードが前提のまま、というのはよくある直し忘れです。
レビュー役は細部を詰めるのが得意なCodex

こうした細部の詰めは、Codexの得意分野。両方を使ってきた私の実感では、CodexのGPTモデルは、既にあるものから矛盾や抜け漏れ、誤りを見つけるのがClaudeより上手いです。
だから成果物を作ったのがClaudeでもCodexでも、レビュー役はCodexに固定しています。
※CodexはChatGPTのPlusプラン(月3,000円)で使えます。
前提:成果物はGitで管理しておく

レビューには「どこを変えたか」という差分が必要です。そのため、成果物のフォルダはGitで管理しているのが前提です。
Git管理をしていれば、何を・いつ・どう変えたかを、AIがスムーズに確認できます。
後で紹介する/reviewも、Git管理しているフォルダの中だけで使える機能です。
レビューはシンプル化→標準レビューの2ステップ
成果物ができたら、次の2ステップでCodexにレビューさせます。
- 自作エージェントスキル
codex-simplifyで、変更した範囲の無駄を削る - 標準機能
/reviewで、バグや考慮漏れを見つける
ステップ1:自作スキル「codex-simplify」で無駄を削る

Claude Codeには、変更したコードの無駄を整理する/simplifyという機能があります。同じことをCodexでもできるように、Codex用のスキルを作成しました。
作成のときに使った指示は以下です。
Claude Codeの`/simplify`をもとに、同じ機能をcodexで実行するためのスキルを作成してできあがったスキルの全文です。コピーして使ってもOKです。
---name: codex-simplifydescription: Git差分を再利用性・品質・効率の観点でレビューし、妥当な簡素化を適用して検証する。$codex-simplifyの指定時や、変更コードのsimplify・整理・改善を依頼されたときに使用する。対象の指定がなければ、現在のブランチがdevelopならmain...develop、それ以外ならdevelop...HEADの差分を扱う。---
# Codex Simplify
指定差分を簡素化する。意図した動作と既存のユーザー変更を維持し、対象外のコードを整理しない。
## 手順
1. ユーザー指定の差分・ref・ファイルを優先する。指定がなければ `git branch --show-current` で現在のブランチを確認し、`develop` なら `git diff --find-renames main...develop`、それ以外(detached HEADを含む)なら `git diff --find-renames develop...HEAD` を対象にする。必要なrefがなければ 取得せず報告する。2. `git status --short`、対象差分、周辺コード、テスト、適用範囲の `AGENTS.md` を確認する。3. 可能なら次の3観点を読み取り専用のサブエージェントへ並列委譲し、結果を 自分で再検証する。利用できなければ自身で確認する。 - 再利用性: 既存の仕組みで置き換えられる重複や冗長な抽象化 - 品質: 不要な複雑さ、深いネスト、不要コード、不明瞭な命名や制御 - 効率: 重複処理、不要なI/O・割り当て・変換、明白なN+14. 実コードで再現できる高確度の指摘だけを修正する。ユーザー指定の焦点を 優先し、動作・公開API・規約を維持する。5. 関連テストとリポジトリ所定の検証を実行し、最終diffを確認する。
推測的な最適化、使い回さない抽象化、対象外の既存問題、新規依存による小さな改善は避ける。ブランチ切替、fetch、stage、commit、reset、stashは行わない。対象の変更が現在のworktreeに存在しない場合は修正せず、指摘のみ報告する。
最後に、対象差分、適用した簡素化、検証結果、未修正事項と理由を簡潔に示す。内容を一言でいうと、Gitの差分を再利用性・品質・効率の3つの観点でレビューし、確実に無駄といえる箇所だけを直すスキルです。
ただし、このスキルは私のプロジェクトの構成に合わせた内容です。スキルを使うには、自分のプロジェクトに合わせた最適化を、Codexにやってもらう必要があります。
導入するときは、上の全文と一緒に、Codexへこう依頼してください。
この内容を .agents/skills/codex-simplify/SKILL.md として保存して。中身はこのプロジェクトに合わせて最適化して保存した内容はエージェントスキルとしてCodexが認識します。使うときは/codex-simplifyと入力するだけです。
ステップ2:標準機能「/review」で考慮漏れを見つける

無駄を削ったら、次はCodex標準のコードレビュー機能です。/reviewと入力し、レビュー対象を選ぶだけで始まります。
対象は「ベースになるブランチとの比較」や「まだコミットしていない変更」などから選べます。
このレビューで印象的だったのは、考慮漏れの指摘です。
プログラムが途中で止まった場合の再実行、複数箇所からの同時実行など、見落として不具合になりがちなイレギュラーパターンも、しっかり考慮してくれます。
現役エンジニアの私が見ても、この2ステップを通した成果物は、無駄な箇所や考慮漏れがほぼ潰せています。
成果物ができたら、最後に必ずCodexレビュー
この記事の要点は次の3つです。
- FableやSolのような賢いAIでも、成果物に直し忘れや考慮漏れは残る
- 細部を詰めるのが得意なCodexに、作った成果物をレビューさせる
- 手順は自作スキル
codex-simplifyとCodex標準の/reviewの2ステップ
まずはcodex-simplifyの全文をコピーして、Codexに保存と最適化を依頼するところから始めてみてください。次の成果物からは、必ずレビューを通すのがおすすめです。
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