エージェントスキルでプログラムを使ってトークン・時間・品質全てを改善
Claude CodeやCodexなどのAIエージェントでスキルを使うとき、手順に書いた作業の進め方は2つあります。AIに任せるか、プログラムで実行するかです。
プログラムで実行できる作業はなるべくプログラムに寄せるべきです。なぜなら、スキルのトークン効率・実行時間・成果物の品質が全て改善するからです。
この記事では、作業のプログラム化でスキルが改善する理由、プログラム化できる作業の見分け方、具体的な実践方法を解説します。
動画で見たい方はこちら。
AIが読むのはプログラムの実行結果だけ。入力トークンが減る

AIにプログラムを実行させたとき、AIが入力トークンとして読み込むのはプログラムのコードではなく、実行した結果だけです。
例えば、1,000文字の文章から特定の単語を数える作業を考えてみましょう。
AIにやらせると、AIは入力トークンとして1,000文字全てを読み込みます。一方でプログラムを使えば、AIが読み込むのは実行結果である単語の数だけです。
Anthropic公式のスキル作成のベストプラクティスにも、「スクリプトの出力のみがトークンを消費します」と明記されています。
プログラムをうまく活用すれば、AIの入力トークンを大幅に減らせるのです。
プログラムは条件どおりに機械的に処理するので速い

実行時間は、プログラムの方がAIよりも圧倒的に速いです。
AIは1単語1単語を膨大な確率計算で処理しています。対してプログラムは、「こういった場合はこうする」という条件に従って機械的に処理しているだけ。
先ほどの1,000文字の文章から単語の数を数える作業も、AIなら数分はかかりますが、プログラムなら1秒もかかりません。
余計な情報がコンテキストに入らず、成果物の品質が上がる

成果物の品質も、なるべくプログラムに寄せた方が良いものができます。
プログラムなら、AIは結果だけを受け取れます。しかしAIに作業をさせると、作業過程で読み込んだ情報もコンテキスト(AIの記憶領域)に入ってしまうのです。
AIの回答はコンテキストの全情報をもとに生成されます。コンテキストに余計なものが入っていれば、品質が落ちるのは当然です。
実例:動画生成スキルの最新音声ファイル探しをプログラム化

ぼくもふだんの作業でスキルを使いながら、プログラムにできるところを見つけたら、すぐ直しています。
たとえば、音声ファイルから図解動画を生成するスキル。このスキルは、動画化する音声ファイルを指定しなければ、最新日付のファイルを使います。
この「最新日付の音声ファイルを探す」部分を、プログラムに置き換えました。
AIは音声ファイルの日付を1つ1つ見比べて最も新しいものを選び出す作業から解放され、プログラムが見つけたファイルを使うだけで良くなりました。
「入力が同じなら答えも同じ作業」はプログラム化できる

では、プログラム化できる作業はどのように見分ければいいのでしょうか。
Anthropic公式のスキル作成のベストプラクティスには「決定論的な操作にはプログラムを優先すべき」と書かれています。決定論的とは、入力が同じなら答えも同じという意味です。
先ほどの、1000文字の文章から単語を数える作業で考えてみましょう。文章内に「りんご」がいくつあるかは、常に一定ですよね。
この「りんご」という単語が入力にあたり、文章の中のりんごの数が答えです。入力が同じなら答えも同じという条件に当てはまるので、プログラム化できます。
作業のプログラム化はAIへ指示するだけ
スキルの特定の部分をプログラム化するのは簡単。AIに以下のような指示をするだけです。
〇〇のスキルの××するところをプログラムにしてさきほどの動画生成スキルの例なら、以下の指示になります。
動画生成スキルの、最新日付の音声ファイルを探すところをプログラムにしてまとめの前に、お知らせを。
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まとめ:AIとプログラムの使い分けがスキルの品質を決める
この記事の要点は次の4つです。
- AIが読むのはプログラムの実行結果だけなので、入力トークンが減る
- プログラムは条件どおりに機械的に処理するので、AIより圧倒的に速い
- 作業過程の余計な情報がコンテキストに入らないので、成果物の品質が上がる
- 入力が同じなら答えも同じ作業はプログラム化でき、「〇〇のスキルの××するところをプログラムにして」とAIに頼むだけでOK
ぜひあなたのスキルでも、「入力が同じなら答えも同じ」作業を見つけたら、プログラム化してみてください。スキルの品質がどんどん上がっていきます。
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