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佐野カフェのイベント告知動画をAIで制作。動画生成費は約66円

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初めて開くイベントには、告知に使える過去の写真や動画がありません。

栃木県佐野市のカフェ、momonokiさんが12月5日に主催するクリスマスマーケットも初開催です。手元にあったのは、殺風景な会場の風景の動画だけでした。

この動画をもとに、にぎわう会場のイメージ動画をAIで作り、Claude Codeでインスタのリール告知動画に仕上げた具体的な手順を解説します。

作成した動画はこちら。

動画生成の費用は約66円で、ほかにかかったのはAI音声の数円分と、AIのサブスクの利用枠だけです。動画編集ソフトは使っていません。

動画で見たい方はこちら。

初開催のイベントは、にぎわう様子を伝える素材がない

momonokiさんからの最初の要望は、実際のイベント開催イメージ動画を作ってほしい、というものでした。2回目以降のイベントなら過去の写真や動画を使えますが、初開催の今回はそれがありません。

そこで、AI動画生成の出番です。

殺風景な会場の動画から、にぎわう会場のイメージ動画をAIで作成

人の指示を受けたClaude Codeが、MCP経由でfalを使い、殺風景な会場の動画からにぎわう会場のイメージ動画を作る流れ

イメージ動画は、Claude Codeとfalで作りました。falは、動画や画像、音声を生成できるサービスです。料金は従量課金で、事前に購入したクレジットから、生成した分だけ消費します。

使い始めるには、新規登録して課金し、Claude CodeやCodexにfalの公式MCPへの接続を指示するだけです。

MCPは、外部サービスとAIをつなぐ窓口です。falのMCPにつなぐと、AIからfalの動画や画像の生成を使えるようになります。

ClaudeのモデルはOpus 5.5、思考レベルは最大で、以下の指示を出しました。

イメージ動画の指示に、会場の風景動画のパスやタープテントの写真など必要な情報を箇条書きで添えた画面

H3 Max Turboは、falで使える動画生成モデルの名前です。指示に続けて、会場の風景動画や時間帯、会場のレイアウト画像、タープテントの写真など、必要な情報を追記しました。

※「codex execを使う」という指示で、Claude CodeがCodexを呼んで画像生成ができます

Claude Codeの作業フォルダはこの作業用に新しく作ったもので、ぼくが普段使っているスキルや設定ファイルは入っていません。素のClaude Codeに、この指示を出しただけです。

開始フレームを先に確認し、動画生成のやり直しを防ぐ

開始フレームを確認し、OKなら動画生成へ進み、認識違いなら画像だけ直してfal費用をかけない流れ

指示に「開始フレームの画像を作成して」と書いているのは、コストを抑えるためです。動画生成AIは、動画の元になる開始や終了の画像を用意し、その間の動きを指示して動画を作ります。

そこで、まず開始フレームの画像だけを作らせ、ぼくが確認して問題なければ動画生成に進むよう指示しました。開始フレームの時点で認識が違っていれば、画像を直すだけで済み、falのコストもかかりません。

Claude Codeは、Codexの画像生成で縦長の開始フレームを2案作りました。

Claude Codeが2案作った縦長の開始フレームのうち、採用したA案

ぼくがA案を採用すると伝え、A案から8秒のイメージ動画が完成しました。生成費は0.42ドル(約66円)です。

告知動画は、ゴールを伝えて台本から作らせる

人がゴールだけを伝えて手段をAIに任せ、台本を人が確認してから動画を作る流れ

イメージ動画ができたので、次は本編の告知動画です。Claude Codeで新しい会話を開き、次のように指示しました。

インスタリールで投稿する、クリスマスマーケットの宣伝動画を作成して。ターゲットユーザーにできるだけ多くリーチし、かつ行きたいと思わせる内容にする。まずは台本を作り、私がチェックしてから動画作成をする

最初に、何のための、どんな動画かを伝えています。最近のAIはかなり賢いので、効果音や演出などの手段を指示するより、ゴールを明確にして手段を任せたほうがいい仕事をします。

台本を先に作らせるのは、開始フレームと同じ理由です。台本の段階で認識のずれがないかを確かめてから動画を作らせれば、生成コストを抑えられます。

続けて、今の時点で決まっていることを箇条書きで書き足しました。画面の「素材」の行で素材のフォルダ、「参考宣伝動画」の行で見本の動画、「音声」の行でAI音声を指定しています。

告知動画の指示に書き足した、素材のフォルダと見本の動画、AI音声を指定する箇条書き

「音声」の行にあるElevenLabsは、音声生成AIのサービスです。かなり自然な日本語の音声を低コストで作れるので、告知動画は最初、このAI音声で作りました。

ElevenLabsも、新規登録して課金し、Claude CodeやCodexにElevenLabsの公式MCPへの接続を指示すれば使えます。商用ライセンス付きのスタータープランは月6ドルです。

ElevenLabsは、ぼくの紹介リンクから登録してもらえると、ぼくに少し報酬が入ります。

素材は中身がわかるファイル名を付け、1つのフォルダで渡す

素材は1つのフォルダにまとめ、そのフォルダのパスを指示で伝えました。中身は、先ほど作った会場のイメージ動画や、出品する商品の画像や動画、ポスターなどです。

素材のフォルダに並ぶ、中身がわかる名前を付けた動画と画像のファイル

各ファイルには、中身がわかるファイル名を付けています。AIが自分で中身を見て判断することもできますが、勘違いでミスをするおそれがあり、見て確かめる分だけトークンも消費するからです。

見本には、同じようなイベントを告知するインスタのリール動画を使いました。URLをそのまま書いてもいいですが、パソコン内にある動画のほうがAIは詳しく分析できるので、ダウンロードして渡しています。

Claude Codeは、台本に加えて絵コンテや投稿の工夫まで用意

指示を受けたClaude Codeは、台本と絵コンテを作りました。絵コンテは指示していませんが、気を利かせて作ってくれたようです。

Claude Codeが作った告知動画の絵コンテと、シーンごとの秒数と内容

絵コンテとは、動画の各シーンを何秒から何秒までどんな内容にするかをまとめたものです。各シーンの画像の下に、シーンごとの秒数と内容が並んでいます。

台本には動画の狙いが書かれ、ナレーション・テロップ・効果音までシーンごとに指定されています。どういう見た目にするかや、どの素材をどういう理由で使うかもまとめてありました。

Claude Codeが作った台本で、シーンごとに指定したナレーション・テロップ・効果音

さらに、インスタでリーチを伸ばすための投稿時の工夫や、説明欄に書く文言まで考えてくれています。ぼくは台本の内容で問題ないと判断し、修正せずにそのまま動画を作ってもらいました。

そして完成した動画がこちらです。

告知動画の制作で使ったのは、Claude Codeの週間利用枠の約1%

リール動画の制作全体で消費した約480万トークンが、月200ドルプランの週間利用枠の約1%にあたることを示す図

告知動画の制作では動画を生成していないので、かかったのはElevenLabsで音声を生成した数円分のクレジットと、Claude Codeのサブスクの利用枠だけです。

Claude Codeに消費したトークンを聞くと、リール動画の制作全体で約480万トークンでした。ぼくが契約している月200ドルプランの週間利用枠の約1%です。

Claude Codeに聞いた、制作全体で消費したトークンとUltraプランの週間利用枠に対する割合

Ultraプランの週間利用枠はProプランの10倍なので、Proプランなら週間利用枠の約10%を使う計算になります。

今回は知識も設定もない状態から、Claude Codeに手探りで動画を作らせたため、トークンを多く消費しています。

動画が完成して修正も終わった段階で「ここまでの内容をスキルにして」と指示すれば、うまくいった手順をエージェントスキルとしてフォルダに残せるので、次からは時間もトークンも少なく済みます。

momonokiさんの確認を受け、普段のリールに雰囲気を寄せる

できた動画をmomonokiさんに見てもらうと、大きく2つの修正点がありました。

  1. ふだんmomonokiさんが投稿しているリール動画に、雰囲気を寄せる
  2. ナレーションを自分で録音した版も用意し、比べる

momonokiさんのふだんのリール動画はこんな感じです。

※BGMは消しています

雰囲気を寄せるには、テロップの感じを同じにして、動画のテンポをもう少しゆっくりにする必要があるとわかりました。

念のため、この認識で合っているかをmomonokiさんに確認し、Claude Codeの新しい会話で修正を指示しました。最初に作ったリール動画を渡し、直してほしいところを箇条書きで書き足しています。

修正の指示で、最初に作ったリール動画のパスに続けて、普段のリール動画を見本に渡した箇条書き

ほかに、追加の要望でもらった新しいシーンを足し、自分でナレーションを録るための音声なしの版も作ってもらいました。

ナレーションはmomonokiさんが録り、AI感を消す

録った音声と音声なしの版を組み合わせてリアリティのある告知動画にする流れ

ナレーション用の読み上げ台本をmomonokiさんに共有し、音声だけを録ってもらいました。噛んだり間があいたりしても、その場で言い直して1本録りでいいと伝えています。

AIが音声を正しく編集するので、うまく言えないところはその場で言い直せば問題ありません。録ってもらった音声と音声なしの版を組み合わせて、告知動画が完成しました。

AI音声だけでも動画は作れますが、今回のように音声だけ別に録れば、AI感を消してリアリティを出せます。

動画作成に必要なMacの最低スペックはメモリ8GBのM1チップ

Claude Codeに、今回の動画を作るのに必要なMacのスペックも聞きました。メモリは8GBでもぎりぎり足り、16GBあれば快適です。ストレージは10GBの空きがあると安心で、チップはM1でも問題ないとのことでした。

まとめの前に、お知らせを。

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成果:初開催イベントの告知動画を、動画生成費約66円で制作

  • 会場のイメージ動画: 殺風景な会場の動画から8秒のイメージ動画を生成。費用は0.42ドル(約66円)
  • 告知動画の制作: Claude Codeで約480万トークン。Ultraプランの週間利用枠の約1%
  • AI音声: ElevenLabsのクレジット数円分
  • 修正: momonokiさんの確認で出た2つの修正点を反映し、momonokiさんが録ったナレーション版を完成

あなたも、事業のPR動画や説明動画をClaude Codeで作ってみてください。動画編集の知識がなくても、素材の場所と作りたい動画を普段の言葉で伝えるだけで、商用レベルの動画を作れます。

成果

約66円会場イメージ動画(8秒)の生成費数円AI音声の費用(ElevenLabs 550クレジット)週間枠約1%告知動画制作のトークン消費(Claude Ultraプラン)

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