はたらクラフト

AIの並列作業をGit worktreeで効率化|回答待ち時間をなくす

AIコスト・効率化

CodexやClaude CodeのようなAIエージェントに作業を頼むと、回答が返ってくるまで手が止まってしまいがちです。

最近はAIに頼む作業も複雑になり、回答待ちの時間はどんどん長くなっています。

この待ち時間は、Git worktreeでAIに複数作業を同時に頼めば解消できます。複数作業を同時に頼めれば、作業完了を待たずに別の作業をAIに任せられるからです。

この記事では、AIに複数作業を同時にやらせる具体的な方法を、最大8並列でAIを動かすぼくの実際の運用をもとに解説します。

前提として、この記事の内容を実践するにはGit(フォルダ内で何を・いつ・どう変更したかを全て保存するバージョン管理ツール)が使える必要があります。Git未経験の場合は、先にGit入門の記事をご覧ください。

動画で見たい方はこちら。

同じフォルダで複数のAIに作業させると、変更がぶつかる

同じ作業フォルダの同じファイルに2つのAIが同時に変更を加えぶつかり合う様子

同じ作業フォルダに対して、複数のAIへ別々の作業を同時に頼むとどうなるでしょうか。

一方のAIが作業しているファイルを、別のAIが気づかないうちに書き換えてしまうことがあります。

そうすると、AIは自分がやっていない変更が突然現れて混乱したり、別のAIの変更を自分のミスだと思って削除してしまったりします。

Git worktreeで作業フォルダを分ければ、AI同士が影響しない

Git worktreeで1つのリポジトリを2つの独立フォルダに分け、AIがそれぞれ別作業を行う図

AIの複数同時作業でお互いに影響し合う問題は、Gitのworktreeという機能で解決できます。

worktreeは、Gitリポジトリから作業用のフォルダを複数作れる機能です。worktreeで作業ごとにフォルダを作成すれば、各AIは別々のフォルダで作業するので、お互いに影響を受けません。

たとえば、会社資料リポジトリから以下2つのworktreeを作成し、2つのAIに同時に作業させることができます。

  • デザイン修正フォルダ:デザインリニューアル作業
  • 表記直し作業フォルダ:表記揺れを修正

作業ごとにworktreeを作り、終わったらリポジトリ反映&削除

作業ごとに繰り返すworktreeの5ステップ運用サイクル

運用はシンプルです。1つの作業を依頼するたびに、次の手順を繰り返します。

  1. worktreeを作る
  2. worktreeでAIに作業依頼
  3. 成果物をレビュー
  4. リポジトリへ反映
  5. worktreeを削除

worktreeの作成・リポジトリ反映・削除はAIに任せればOK。まず並列作業を始めるときに、以下の指示をします。

このフォルダからworktreeを新しく作り、〇〇の作業を進めて

作業が終わったら、以下の指示で作業完了です。

worktreeの作業内容を元のリポジトリへ反映し、worktreeを削除して

レビューでは、AIの成果物をCodexにレビューさせる記事を参考にすると、より成果物の品質が高くなります。

ちなみに、Codex・Claudeアプリには標準でworktree機能が付いており、画面上の操作でworktreeを使うこともできます。

Codexアプリの作業場所メニューで「新しい Worktree」を選ぶ画面

Claudeアプリで「ワークツリー」を選んで会話を始める画面

新規ウィンドウ機能で、全AIの作業を画面に並べて把握

並列で作業を進めるときは、各作業の進み具合を把握しておきたいところです。

ClaudeアプリとCodexアプリには、会話を新規ウィンドウで開く機能があります。これで全作業を画面に並べて表示できます。

開き方:会話を右クリックして新規ウィンドウで開く

Claudeアプリでは、会話を右クリックし、「次で開く」から「新規ウインドウ」を選びます。

Claudeアプリで会話を右クリックし「次で開く」から「新規ウインドウ」を選ぶメニュー

Codexアプリでは、会話を右クリックし、「新しいウィンドウで開く」を選びます。

Codexアプリでチャットを右クリックし「新しいウィンドウで開く」を選ぶメニュー

作業が終わったらウィンドウを閉じていく運用がおすすめです。

ぼくはデュアルモニターで最大8並列。ただしかなり疲れる

モニター2枚にAI作業ウィンドウを4つずつ計8つ並べ、パソコン本体の画面で自分の作業を行う配置

ぼくは最大8並列でAIを動かしています。デュアルモニターで各4つずつ新規ウィンドウを並べ、自分の作業はパソコン本体の画面で行っています。

ただし、判断と意思決定がずっと続くので、めちゃくちゃ疲れます。

AIの複数会話を1つの画面に表示できるtmuxのようなツールもありますが、学習コストを考えると、アプリの新規ウィンドウ機能で十分というのがぼくの考えです。

まとめ:まず2つの作業をAIに同時に頼んでみる

この記事の要点は次のとおりです。

  • worktreeで作業フォルダを分ければ、AIに複数作業を同時に頼んでもお互いに影響し合わない
  • 作業ごとにworktreeを作り、作業依頼・レビュー・リポジトリ反映・削除を繰り返す
  • Codex・Claudeアプリの新規ウィンドウ機能で、全作業を画面に並べて把握できる

まずはworktreeで、2つの作業をAIに同時に頼んでみてください。回答待ち時間で次の作業を指示できるので、生産性がかなり上がります。

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