領収書をフォルダに入れるだけ。月1時間の会計事務を5分にした経理自動化
- 会計事務
- 月5分
- 会計ソフト費
- 年2,816円
- 構築時間
- 2時間
「会計事務が面倒」
「会計ソフトの費用が高い」
中小企業の経営者や個人事業主によくある悩みです。この課題をAIで解決した、はたらクラフトの事例を紹介します。
人がやることは、領収書や明細書を未整理会計フォルダへ入れて、月に1回AIへ依頼するだけ。以下の作業は全てAI任せです。
- ファイル名を
260610_〇〇商店_1200_領収書のような、電子帳簿保存法に適した名前にリネーム - ファイルを
2026年 確定申告/領収書といった適切なフォルダへ移動 - 会計ソフトへの仕訳登録
この仕組みで毎月の会計事務は1時間から5分に減りました。また、会計ソフトの費用も年契約(11,880円)から半年に1ヶ月だけの契約(1,408円×2ヶ月)におさえています。
2つのAIスキルを作成して会計事務を自動化

会計事務の自動化には、Codex(OpenAIのAIエージェント)を使いました。
Codexに依頼する作業の手順は、エージェントスキルとしてまとめています。スキルとは、AIに繰り返し行わせる作業手順をあらかじめ決めておく仕組みです。
レシート整理スキルと仕訳登録スキルの2つを作成しました。
運用は次のとおりです。
- 領収書や明細書をGoogle Driveの
未整理会計フォルダへ入れる - 月に1回、AIへ「仕訳データを整理して」と依頼
- 半年に1回、会計ソフトを1ヶ月契約
- AIへ「仕訳登録をして」と依頼して半年分の仕訳を登録
レシート整理スキル:仕訳登録以外の会計事務を自動化

レシート整理スキルは未整理会計フォルダに入れた領収書や明細書の内容を読み取り、仕訳データ作成までを自動化します。
処理は次の順に進みます。
- ファイルの中身を読み取り
- ファイル名を「日付・取引先・金額・書類名」の形式に統一してリネーム(例:
260610_〇〇商店_1200_領収書) - 確定申告の年別の領収書・明細書フォルダへコピー
- 仕訳データを作成
- 2〜4の内容を検証後、
未整理会計の元ファイルを削除
仕訳データは以下のように、CSV(カンマ区切りのデータ)として金額や勘定科目などを整理し、会計ソフトに登録できる状態で作成しておきます。

10ファイルあたり5分ほどで完了します。
仕訳登録スキル:マネーフォワード クラウド確定申告への仕訳登録

仕訳登録スキルは、レシート整理スキルで作成した仕訳データをマネーフォワード クラウド確定申告へ登録します。
登録に使うのは、マネーフォワード公式のMCP(AIと外部サービスをつなぐ仕組み)です。
処理は次の順に進みます。
- 仕訳データを使い、重複がないかを確認しながらMCPで仕訳登録
- 登録した内容がマネーフォワード クラウド確定申告に反映されているかをMCPで確認
- 仕訳登録が完了した仕訳データを削除
約150件の仕訳登録が10分ほどで完了します。
スキルを2つに分けたのは、会計ソフト費用削減のため

レシート整理・仕訳登録スキルを1つにまとめることもできます。ですが、まとめた場合は会計ソフト契約中しかスキルが使えません。
そこで以下のようにスキルを2つに分けました。
- レシート整理スキル:仕訳登録以外の作業
- 仕訳登録スキル:会計ソフトへの仕訳登録作業
これならレシート整理は好きなタイミングで実行でき、仕訳登録をするときだけ会計ソフトを契約すれば済みます。
※マネーフォワード クラウドは有料プランを解約しても、登録済みデータは削除されません。
これにより、マネーフォワード クラウドの年間費用は年契約の11,880円から月契約の1,408円×2ヶ月分(2,816円)になりました。
年1ヶ月の契約でもよいのですが、半年に1回は財務を確認して経営戦略を立てたいため、この運用にしています。
※CodexはChatGPTのPlusプラン(月3,000円)で使っています
成果:会計事務は月5分、会計ソフト費は年2,816円
導入前後の変化は次のとおりです。
- 毎月の作業:月1時間から月5分に短縮(フォルダに入れてAIに依頼するだけ)
- 半年ごとの仕訳登録:約150件を約10分で完了
- 会計ソフトの費用:年11,880円から年2,816円(約76%削減)
この仕組みの構築にかかった時間は2時間です。
スキルを使い始めて最初の数回は、ファイル名や仕訳データの誤りを確認して直し、スキルを調整しました。現在は手直しゼロで運用できています。
また、ファイルや仕訳データは全てGit(変更履歴を残す仕組み)で管理しています。AIがミスをしても、すぐ元に戻せます。
成果
