スマホ録音ポッドキャストから環境音・無音・雑音をAIカット
「ポッドキャストをやってみたい。でも、編集に手間がかかりそう」。そう感じている人は多いと思います。
しかし、AI時代に編集ソフトは不要。実際、自社番組「現場のAI・業務改善ラジオ」では、以下の手順で音声編集を自動化しています。
- iPhone標準のボイスメモでポッドキャスト収録
- 無料ツールで扇風機の音などの環境音をカット
- 言葉に詰まったときや録り直しで入る不要に長い無音と、収録・停止・再収録で入るスマホタップ音をAIカット
この記事では、音声編集自動化の具体的手順と、その仕組みをどう構築したかを解説します。
環境音はAdobe Podcastへのアップロードだけで消せる(1日1時間まで無料)

1つ目の手順は、Adobe PodcastのEnhance Speech(環境音をAIで消す機能)に、iPhoneのボイスメモの録音をアップロードするだけです。
無料プランは、1日1時間・1ファイル30分/500MBまで使えます。
※Enhance Speechの利用にはAdobeアカウント登録が必要
処理が終わった音声は、WAV(音声ファイルの形式の1つ)としてダウンロードできます。ただし、この時点では無音とタップ音が残っています。
残った無音とタップ音をAIの高性能モデルでカット編集

無音とタップ音のカット編集は、Claude Codeに任せます。
Enhance Speechで処理したWAVファイルを渡し、次の指示をしました。
@音声.wav から不必要に長い無音部分と、ノイズ(具体的には音声ファイルの冒頭などに入っているタンッという音。iPhoneで収録時に録音や停止、再録音で本体タップ時に入ってしまう音)をカットしてこの作業はClaudeの最高モデルであるFable 5に依頼しています。
作業時間は約40分。仕上がりは完璧でした。でも、数分の音声編集に高コストなFable 5を毎回40分も使いたくありません。そこで次の手順です。
※Fable 5はClaudeのMAX(月100ドル)プランで利用可能
編集手順をスキル化し、下位モデルで低コスト・短時間で再現可能に

作業を終えたFable 5に、続けてこう伝えました。
同様の作業をSonnet5でも対応できるようスキル化して。スクリプトで対応可能な範囲はなるべくスクリプトで済ませたいスキル化とは、作業の手順や判断基準を、AIエージェントがいつでも呼び出せる形でまとめておくことです。
スキルの詳細は、エージェントスキル入門の記事で解説しています。
できあがったスキルは、音源の分析・編集・検証をプログラムが行い、AIが担当するのは最終的な判定と確認だけというものでした。AIの利用量は少なく、低コストです。
テストもFable 5が済ませているので、品質も完璧。
ためしにSonnet 5でスキルを呼ぶと、3分の音源が約2分で編集完了。ほとんどの作業はプログラムなので、AIの利用量もほんの少しです。
スキル化によって、時間もコストも大きく圧縮できました。
「AIには難しそう」な作業こそ、Fable 5に任せてスキル化
この記事の要点は次の3つです。
- 環境音はAdobe PodcastのEnhance Speechへのアップロードだけで消せる(1日1時間まで無料)
- 残った無音とタップ音の削除はFable 5に依頼
- Fable 5の編集手順をスキル化し、下位モデルのSonnet 5で低コスト・短時間で同じ品質を再現
今回のポッドキャスト編集は、一例に過ぎません。
「AIには難しそう」と感じる作業でも、ためしに雑な指示でも良いのでFable 5に投げてみてください。
うまくいったら下位モデル向けにスキル化し、低コスト・短時間で使える仕組みにしましょう。
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